沖縄の気候

沖縄は亜熱帯に属し、年間の平均気温が20度を超える年中温暖な地域です。
一応四季はありますが、本土の感覚的には春夏夏秋という感じでしょうか。
沖縄は暑いというイメージがありますが、気温自体は最高気温が34度前後と、 本土と比べて極端に高いと言うわけではありません。
しかしながら、日差しがとても強く、紫外線の強さは本土の約1.5倍~2倍もあり、特に夏場は昼夜の気温差があまりなく、 湿度も高いことから、気温以上に暑く感じるのです。
また、夏の時期が長いことも暑いイメージの一因だと思われます。

紫外線に注意!

夏はもちろんのこと、四季を問わず紫外線は強いので、日焼けが気になる方や皮膚が弱い方などは、 年間を通して紫外線対策が必要です。
沖縄の人は、夏の日中、あまり徒歩で出歩きません。
また、海で泳ぐ際も、Tシャツなどを着て泳ぐ人が多いです。そのくらい日差しが強いのです。
なるべく暑い日中は出歩かず、出歩く場合も、日傘を差したり帽子をかぶったり、サングラスを掛けたり、 日焼け止めを塗ったり、薄手の長袖を着るなど、日差し対策をしっかりしましょう。
こまめに水分を取り、熱中症を予防する事も大切です。
また、強い日差しは人間だけに厳しいものではありません。
車や建物などにも容赦なく降り注ぎます。
車の塗装を傷めたり、建物の外装や道路なども傷めます。
強い日差しが当たる部屋ではエアコンもなかなか効きません。
当然、電気代も高くなります。

夏のスコール

亜熱帯に属する沖縄では、 晴れた夏の日に各地で毎日のように局地的なスコール(カタブイ)が発生します。
真っ黒い雨雲が近づいてきたら、早めに雨宿りをしましょう。
短時間でものすごい雨が降りますが、すぐにやむことが多いので、沖縄の人は傘を持ち歩かない方も多いです。
(車で動く人も多いのも一因です)

台風

沖縄は台風が多いイメージがありますが、これは離島を含めた沖縄県全域で見た場合のことで、 沖縄本島が突出して多いということではありません。
しかしながら、勢力の強い台風が多く、上陸すれば大きな被害をもたらしたり、 上陸せずとも、海や空の便の欠航などで、生活に大きな影響を及ぼすこともしばしばです。
ただ、台風がもたらすまとまった雨は、貴重な水源となるため、悪いことばかりではありません。

沖縄の冬

沖縄の冬は、真冬であっても気温が17度前後と気温自体は高く、10度を下回るような日はほとんどありません。
しかしながら、朝晩は気温が10度くらいまで下がりますし、天気の悪い日も多く、寒い日にはあられが降ることもあります。
また、気温が10度以上あっても、北風が強く吹いている日が多く、体感温度を下げ、とても寒く感じます。
気温が高く、風の無い日は真冬でも半袖で過ごせますが、風が吹いている日は、とても半袖では過ごせないので、 薄手のセーターを着たり、カーディガンを羽織る人がほとんどです。
また、長く沖縄で暮らすと、その温暖な気候に体が慣れ、冬は気温以上に寒く感じます。
冬の間は、脱いだり着たりが楽な上着を一枚持っていると重宝します。

沖縄の気候カレンダー

1月
北からの風が強く吹き、雨や曇りの日が多いです。
気温が10度を下回ることはほとんどありませんが、風が強い日は、気温が高くても体感温度が下がり、とても寒いです。

2月
1月同様、雨や曇りの日が多いです。
寒暖の繰り返しで少しずつ暖かくなっていく感じです。
風が強い日はとても寒いので上着は欠かせません。

3月
暦の上では春ですが、上旬は寒い日も多く、上着は欠かせません。
下旬になると半袖で過ごせる日も増え、日に日に暖かくなってきます。
ただし、この時期は、「二月風廻り」(ニンガチ・カジマーイ)と言われる低気圧の発生が多く、 海の天候は荒れる日が多いので、マリンレジャーにはあまり向かない季節です。
中旬以降、早い所では海開きとなります。

4月
初夏の陽気。
「うりずん」と呼ばれ、一年を通して最も気候が良く、過ごしやすい季節です。
晴れる日が多くなり、各地で海開きとなります。

5月
蒸し暑い日が増え、月の前半は晴れの日が多いですが、中旬くらいから梅雨に入ります。
梅雨といっても、本土のように一日中雨が降り続くことはあまりありません。

6月
中旬を過ぎると梅雨が明け、本格的な夏が訪れます。
気温、湿度とも上がり、不快指数も徐々に高くなり、寝苦しい熱帯夜が始まります。

7月
夏真っ盛りで、日差しも強く、とても暑い季節です。
海からの風があるお陰で、本土の梅雨明け時のような体にまとわりつく暑さではないため、 直射日光が当たらないところでは暑さが和らぐ感じがあります。
台風の季節の始まりです。

8月
7月同様、夏真っ盛りで、日差しも強く、とても暑い季節です。
「カタブイ」と言われる局地的なスコールもよく降ります。
下旬くらいから台風も増え、年間を通してもっとも降水量が多い季節となります。

9月
中旬頃まではまだまだ暑い日が続きますが、下旬頃になると、日差しも少し弱くなり、朝晩は涼しく感じる日も多くなります。
この季節に発生する台風は、大型で勢力の強いものが多く、注意が必要です。

10月
上旬はまだまだ暑い日がありますが、朝晩は涼しく過ごしやすい気候になります。
海水温はまだ温かいので、この頃までは海で泳ぐことは可能です。
(但し、海からあがるとちょっと寒いです。)
下旬頃には日中でも過ごしやすい気温になり、ミーニシ(新北風)と言われる季節風が吹き始めると、秋の気配が訪れます。

11月
雨も少なく、日中も過ごしやすい気温となり、4月と並んで一年の中でも過ごしやすい季節となります。

12月
徐々に冷たい風が吹くようになり、冬至の頃には寒さが増し、冬の訪れとなります。
気温が10度を下回ることはほとんどありませんが、北風が吹く日はかなり寒く感じるので、上着は欠かせません。
曇りや雨の日も多くなってきます。

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