仕事(沖縄の雇用状況や賃金水準)

沖縄へ移住するとなれば、生活をするために仕事をしなければならない方が多いかと思います。
そうなると、観光で遊びに来るのとは違い、沖縄は「リゾート地」ではなく「日常」になります。
しっかりとその現実を理解しなければ、夢ばかり膨らみ、「こんなはずではなかった・・・」と、後悔する日々を迎えることになります。
沖縄の雇用状況や賃金水準を理解し、納得した上で移住を決めましょう。

有効求人倍率

平成21年度の沖縄県の有効求人倍率は、0.28倍。(沖縄労働局発表資料)
ちなみに、全国の平成21年度有効求人倍率は0.45倍。

◎有効求人倍率とは・・・
公共職業安定所で扱った月間有効求人数を月間有効求職者数で割ったもの。
簡単に言うと、求職者(仕事を探している人)1人あたり何件の求人があるかを示すもので、 例えば求人倍率が 1.0 より低いということは、仕事を探している人の数よりも求人のほうが少ないということである。
つまり、求人倍率が0.28倍の場合、10人の求職者(仕事を探している人)に対して求人募集が2.8件しかないということである。

完全失業率

平成21年の沖縄県の完全失業率は7.5%。(総務省統計局、沖縄県企画部統計課「労働力調査」発表資料)
ちなみに、全国の平成21年完全失業率は5%。

◎完全失業率とは・・・
労働力人口(就業者+完全失業者)に占める完全失業者数(働く能力と意志があり、求職活動をしているにもかかわらず、 就業の機会が社会的に与えられていない失業者数)の割合。

賃金

沖縄県は全国的に見てかなり賃金が安い県です。
トータル的な物価は安めですが、それ以上に賃金は安いので、移住前と比較して生活は苦しくなると思っていたほうが良いかと思います。

・平成20年全国平均年収・・・486.1万円
・平成20年沖縄県平均年収・・・324.5万円
(出典:年収ラボ 都道府県別年収ランキングより抜粋)

上記平均年収は、あくまで平均年収であり、沖縄で就職すればこの位貰えるという目安ではありません。
全国と沖縄県の平均年収を比較すると、沖縄県の平均年収は、全国平均の約66%であり、 移住前の収入から3割から4割減ると思っていた方が良さそうです。

まとめ

沖縄の労働環境はかなり厳しく、それなりの準備をしなければ、楽しい人生を送るために移住してきたはずが、 とても苦しい生活に追われることになりかねません。
離島となればなおさら労働環境は厳しくなります。
結果、移住生活をリタイヤし、本土に戻る人も多いのが現状です。
専門的な資格や技術を習得するなど、就職活動を有利にする武器を身につけたり、 ある程度仕事の目処がついてから移住をするのも一つの方法です。

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