沖縄の医療事情を知る

沖縄県の公的医療機関は、ほとんどが県立病院です。
これは、日本復帰時の沖縄県の医療事情が、他府県に比べかなり低い水準にあり、 急増する医療需要を満たし、全国と同レベルの医療事情を実現するため、県主導で県立病院の整備を進めて来たためです。
その甲斐もあって、医療事情は全体として全国平均に近づいてきてはいますが、民間の医療機関のほとんどは都市部に偏在し、 都市部における医療事情が地域によっては過剰となっている一方で、本島北部地域や離島などでは、 慢性的な医師不足や最新設備が整った病院が無いことなどが問題となっており、地域による大きな格差が存在します。

医療事情

医療事情が全国平均に近づいてきたとは言っても、 まだまだ沖縄県の医療レベルは、他府県と比較すると格段に劣っていると言われています。
県立病院も慢性的な赤字を抱えており、厳しい経営状態が続いています。
移住を検討されている方は、これら沖縄県の医療事情を理解し、しっかりと準備されてから移住を実行することをお勧めします。
例えば、持病をお持ちの方は、移住先の地域に、ご自身が通院治療をする医療施設があるのかどうかの調査は必須です。
また、若い世代のご夫婦であれば、病気ではありませんが、「出産」の機会があるかと思います。
本島都市部以外の地域や離島などは、産婦人科や小児科の無いところも多く、 出産や乳幼児の病気に対応する環境に恵まれているとは言えません。
そのような環境の中で出産・乳幼児期の子育てをどのようにやっていくのか不安に感じる方は、じっくり検討すべきです。
定年後、移住をされる方にとっても、医療や介護は目を背けられない問題です。

移住というのはその地域に長く住まうことですから、今大丈夫だからということではなく、 将来起こりうることも含めて、しっかりと検討することが大切です。

沖縄県の病院一覧
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